日常。
それは飢餓であり、不安定であり、あてがない。
怒りや憤りに身を焦し、切に崩壊を望んでいる。
ただ揺るぎない核と感覚とが在り、
それを人が理解しない事を恐れ、また理解しないことを望んでいる。

伝わらないということが、救いにも思える。
見つからないということが、探し続ける理由ともなる。
この目的の無い目的の為に、今日70も私は生きることができている。

起きて眠るまで過去に在る今を乞い求め、
生まれて死ぬまでの間と、果てのない心底。
天と地の間を埋め尽くせるだけの言葉を、いつも探している。

今、私は存在する。いつかの言葉の直中に。

maki miho